桜が春の風物詩の一つですが、記憶に残っているのが、レンゲ草とクローバーです。田んぼ一面が濃いピンクでした。特に女子が花環を作ったり、四つ葉を探していました。それを鍬込んで肥料にするわけです。私の少年時代には、耕運機もありましたが、牛馬もまだ活躍していました。そのあぜ道の角に、お約束のように肥溜めがありました。1.5m角ぐらいの石造りで地表に20cmほど出て、表面は落し紙が天日でパリパリになっていました。小学生にとっては、それを飛び越すのが「肝試し」か「通過儀礼」のようでした。